ディスプレイ広告とは?集客活用法とメリットを紹介!リフォーム・住宅業界でも活用可能
デジタルマーケティング2021/6/1
目次
この記事では初心者向けにディスプレイ広告とは何か、どのように活用できるのかについて解説します。
ディスプレイ広告はどんな広告か
参考画像:Yahoo!Japan
ディスプレイ広告とは、Yahoo!Japanのトップページや、訪問したサイトに掲載される画像や動画の広告です。
WEBサイトのコンテンツに関連性がある商品や、訪問したユーザーの興味・関心に応じて表示される仕組みです。主に画像広告が一般的です。
リスティング広告との違い
GoogleやYahoo!の検索窓にキーワードを入力したら検索結果画面が表示されます。そこで「広告」と記載があるものがリスティング広告です。
(以下リスティング広告参考)
リスティング広告は以下の特徴があります。
- 検索結果が画面に出る
- 自然検索(オーガニック)結果の上に表示される
また、ディスプレイ広告とリスティング広告は、掲載場所やターゲットユーザーに違いがあります。
ディスプレイ広告
- ECサイトやメディアサイト、ブログなどに表示される。
- 記事やコンテンツを見ているユーザーの目に止まり、興味があったらクリックしてもらえる。
- 元々広告のサービスや商品を知らないユーザーにも表示される
リスティング広告
- 検索結果ページの上、下に表示される
- ユーザーは知りたい(内容を)キーワードで検索しているので、明確な検索意図がある
- 広告のリンク先にあるサービスや情報に最初から興味を持っている
ディスプレイ広告の1番の特徴は、明確な目的がないユーザー層・潜在層に訴求できる点です。
対してリスティング広告は明確な目的を持っている層・健在層に訴求する広告になります。
ディスプレイ広告に向いているサービス
特定の年代や性別でユーザーを集客したい場合や、視覚的な魅力を訴えるほうが効果の高いサービスはディスプレイ広告向きといえます。
新商品や新サービスはそのブランド名(サービス名)自体がそもそも認知されておりません。つまりリスティング広告などの検索型広告は活用が難しいのです。
逆にディスプレイ広告であれば、目に止まった広告を見て「バナーに掲載されてる商品をもっと知りたい!」と感じたユーザーからクリックをしてもらえます。
またディスプレイ広告はリスティング広告と比較し広告費が安価という特徴もあります。
以下の様なサービスや商品はディスプレイ広告との相性が良いといえます。
- 食品、ファッション、インテリア、本
- 世に知られていない新商品、新サービス
- 来店促進、電話予約が目的
当然ですが、リノベーションや水回り、外壁塗装などのリフォーム工事にはある程度の費用がかかります。
リフォームを検討するユーザーも中々契約を即決できないものです。そのため、特定のユーザーに対して何回も同じ広告を表示させる設定が可能なディスプレイ広告集客は効果的です。
ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告のメリットは次のようなものです。
- (上記記載の通り)潜在層へ広告を見せることができる
- ユーザーの興味・関心に基づいて広告を配信できる
- ユーザーの性別・年齢に応じて配信を分けられる
- 一度サイトに訪問したユーザーに対して広告で追いかけることができる
- リフォームやインテリアなど、見た目で伝えたほうがいいサービスを画像にできる
サイトに一度訪問したユーザーに対して、同じディスプレイ広告を表示させることができる機能をリターゲティング広告といいます。
初回に広告を見てクリックしてもらえなくても、再度表示されたら気になってしまうものです。
リターゲティングは、ユーザーを追いかける日数を指定できます。広告配信の期間を決めることができるということです。
ただ、あまりにも広告が表示されるとユーザーから嫌悪感を抱かれる危険性があるため注意が必要です。
リフォーム費用は決して安くないため、時間をかけて検討することが多いと思います。明確な答えがあるわけではありませんが、配信を30日~60日程度に設定しても問題ないでしょう。
ディスプレイ広告のデメリット
逆に以下のデメリットもあります。
- コンバージョンレートが低い
- 分析が難しい
「お問い合わせ」「資料請求」「来店予約」といったサイトの目的をWEB用語で「コンバージョン」といいます。コンバージョンレート(CVR)はその目的を達成した割合のことを指します。
リスティング広告とは違い欲しい情報が明確でないユーザーに広告配信をするため、ディスプレイ広告はコンバージョンレートが低くなります。
また、継続的に広告を運用する場合、ディスプレイ広告は多くの修正できる要素があります。画像、広告文、配信先、ユーザー層などです。
これらをよく考えて分析改善に取り組む必要があります。
代表的なディスプレイ広告2種類
ディスプレイ広告といえば、GoogleとYahoo!Japanが代表的です。
Googleディスプレイネットワーク
Googleディスプレイネットワークは、Googleが提供している広告画面から配信できるサービス。
別名、「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」ともいいます。
GmailやYoutube、WEBサイトやアプリなどGoogle と提携する 200 万以上の掲載先に表示されるので効果も非常に大きいです。
配信先によって、ディスプレイ広告の画像サイズの規定があり、そのサイズに合わせてバナーを作成する必要があります。
GDNの中でも「レスポンシブディスプレイ」という広告は、以下の3つを設定することで配信先のデバイスに合わせた最適なディスプレイ広告をGoogle側が自動で判断してくれる便利な機能です。
画像とコピー、ロゴの組み合わせは自動的に調整されます。
- 画像
- ロゴ
- 見出しや説明文
【Google公式】レスポンシブ ディスプレイ広告作成方法はこちら
Yahooディスプレイアドネットワーク
Yahoo!Japanが提供している広告サービス、Yahoo!ディスプレイネットワーク。
別名「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」と呼びます。
Yahoo!JapanのトップページやYahoo!関連のページ、提携パートナーのサイトに広告が掲載されます。
Googleと同様に、Yahoo!ディスプレイにも配信先によって広告サイズの規定があるので合わせて作るようにしましょう。
また、画像と広告文を組み合わせた「テンプレート広告」という広告媒体が用意されています。
どんな場所に配信されるか(プレースメント)
Googleの配信先は、Google Finance、Gmail、Blogger、YouTube といったWEBサイト、モバイルサイト、アプリ、などです。
Yahoo!Japanの配信先は、大手ポータルサイト、Q&Aサイト、ニュースサイトなどです。ポータルサイトや大規模メディアサイトは、毎日多くのユーザーがサイトを訪れます。
Yahoo!Japanで広告を出すと、そういったユーザーに見てもらうことができるのです。
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク 配信先一覧はこちら
Googleディスプレイ広告で設定できるターゲティング
参考画像:リフォーム産業新聞ディプレイ広告配信例
Googleディスプレイ広告は次のようなターゲット設定が可能です。
コンテンツターゲティング
特定のコンテンツを提供しているサイトに掲載できるターゲティングです。
次の3つが利用できます。
- キーワード
- トピック
- プレースメント(広告表示できる場所)
それぞれの「ターゲティング」メニューは、キャンペーンの管理画面トップにある、キャンペーン名の右側に出てくる項目の中にあります。
キーワードは、以下のように指定できます。
- 「奈良 新築」
- 「奈良 外壁塗装」
- 「奈良 エコキュート 」
トピックは、Googleにあらかじめ用意されているトピックカテゴリの中から、当てはまるものを選ぶことができるターゲティングです。
(トピック例)住宅販売
中々聞き慣れないですがプレースメントの定義は、「YouTube とディスプレイ ネットワーク上で広告が表示される場所」です。
プレースメントターゲティングでは、配信したいサイトやYoutubeチャンネルを指定します。
オーディエンスターゲティング
ターゲットにしたいユーザーの性別・年齢や趣味・好きで調べている情報などに紐づけて広告を出します。
- アフィニティカテゴリ
- ユーザー属性
アフィニティカテゴリは、関心・興味に関するリストからユーザーに当てはまりそうなものを選びます。
ユーザー属性は、年齢、性別を指定するターゲティングです。
自分で細かい設定することも可能ですが、「カスタムオーディエンス」という、Googleが自動で最適化してくれる機能もあります。
【Google公式】カスタムオーディエンスについての詳細はこちら
Yahoo!ディスプレイアドネットワークで設定できるターゲティング
参考画像:OKWAVE
Yahoo!ディスプレイアドネットワークでは、次のターゲティングが可能です。
サイトリターゲティング
サイトリターゲティングは、自社サイトに訪問したユーザーを対象にします。
サーチターゲティング
サーチターゲティングは、指定した検索キーワードで検索したユーザーが対象です。
年齢・性別・地域ターゲティング
年齢・性別・地域ターゲティングは、「20代 男性 東京都」のように指定ができます。
デバイスターゲティング
配信するデバイスを指定します。
プレイスターゲティング
広告が配信されるサイトを指定できます。リフォーム関連なら、「TOTO」などです。
インタレストカテゴリターゲティング
ユーザーが興味・関心を持ちそうなサイトを指定します。
曜日・時間帯ターゲティング
広告を配信する曜日、時間帯を指定できます。
ディスプレイ広告のコンバージョンを設定しよう
コンバージョンとは、サイトで達成したい目的のことで、以下のような例があります。
- 資料請求
- お問い合わせ完了
- 電話タップ
広告からサイトに訪問したユーザーが目的を達成した件数を、コンバージョン設定により管理画面から確認することができます。
Googleディスプレイ広告での設定方法
「ツールと設定 > 目標 > コンバージョン」の画面にいきます。
画面左上にある「+」ボタンをクリックし、コンバージョンのアクションメニューから、目的に合ったものを選びます。
「フォーム申し込み完了」ならウェブサイト、「電話からのお問い合わせ」なら電話件数になります。
設定する際は、コンバージョンタグを目的の完了ページに設置する必要があります。
設定することで、Google広告の管理画面から「コンバージョン」が数値としてカウントされるのです。
Yahoo!ディスプレイ広告での設定方法
Yahoo!ディスプレイ広告 > ツール > コンバージョン測定、の画面にいきます。
「コンバージョン測定の新規設定」から必要な箇所を入力し、コンバージョンタグを発行します。
そのタグをGoogleと同じように、測定したいページに設置すれば完了です。
※重要2021年6月23日よりYahooのサービス提供が終了します。
運用が始まったらやること
広告が配信されたら、管理画面に入って以下の数値をまず確認しましょう。
- 表示回数
広告が何回表示されたか
- クリック数
広告が何回クリックされたか
- クリック率
広告がクリックされた割合
- 費用
クリックされた回数に応じて支払われた金額
- コンバージョン
目的が達成された数
最初は、クリック率が低くないか、費用が高くないか、を気にするようにします。
クリック率が低ければ、ターゲティングと広告のクリエイティブが合っていないのかもしれません。
いい広告は安いクリック単価で、多く表示される仕組みになっているからです。
管理画面を見ることに慣れてきたら、ぜひ広告の変更やターゲティングの変更にも取り組んでみましょう。
リフォーム業界でもディスプレイ広告はメリットがある
これまで、ディスプレイ広告のメリットやターゲティング、掲載される場所についてご紹介してきました。
上記で記載した通り、リフォームや建築の費用は決して安いものではありません。
検索型広告(リスティング広告等)ですぐ集客できればベストなのですが、それだけだと中々上手くいかないのが現実です。
ディスプレイ広告は集客での有用性も高いですが、自社のブランド認知を広める効果も期待できます。まずは自社の名前やサービスを多くのユーザーに知ってもらうには有効な広告と言えます。
しかし初心者にとってゼロからディスプレイ広告の設定と運用するのも難しい側面もあります。
LUCYではリフォーム、建築、住宅設備、不動産業界を中心とした広告運用を手掛けておりますので、少しでもお困りのことがあればお気軽にご相談くださいませ。