主要SNS広告の種類について。特徴、配信のポイントについても解説
デジタルマーケティング2021/6/15
目次
こんなお悩みはないでしょうか。
- SNS広告って結局何を使えばいいの?
- それぞれの広告の特徴は?
- 広告はどのように表示されるの?
この記事では主要なSNS広告について網羅的に解説します。
【今更聞けない】SNS広告とは
SNS広告とは、SNS上に表示できる広告のことです。
Twiter、Facebook、LINE、インスタグラムなど、今では10代から60代の幅広い年齢のユーザーがSNSを利用しています。
世界でみるとFacebook利用者が最も多く、Twitterだけで見ると日本はアメリカについで世界第二位の利用者数がいます。
SNSで広告を配信することで、多くの利用者にアプローチできるのです。
SNS広告の特徴と活用するメリット
SNS広告は次のような特徴があります。
- 配信するターゲットの精度が高い
- ユーザーに違和感を与えない見た目
- 拡散されやすい
SNSは登録する際に、個人の居住地や卒業校、勤務先などを入力できます。
その情報をもとに配信ユーザーを選別するため、精度の高い配信が期待できるのです。また、普通の投稿と同じレイアウトで表示されるので、広告を嫌うユーザーからも受け入れてもらえます。
リツイート機能のように、気に入った投稿を簡単にシェアできるので、拡散力も高いのです。
このように、SNS広告を活用するメリットはたくさんあります。
SNS広告ならこの4種類!各広告が掲載される場所とターゲティング
SNS広告といえば、以下の4つが代表的です。
- Facebook広告
- Instagram広告
- Twitter広告
- LINE広告
掲載場所やターゲティングについてそれぞれ解説します。
Facebook広告(フェイスブック広告)
Facebook広告は、4種類の広告が利用できます。
①画像(バナー)広告
画像とメインテキスト、見出し、説明文で伝えることができます。
画像広告が配信できる場所は次の通りです。
1.Facebookフィード
自分や友達の近況が投稿され、コメントやいいね!をつけれる場所です。
投稿に混じって全く同じレイアウトで表示されます。
2.Facebook右側広告枠
PC画面専用のフォーマットです。
Facebookページの右上にある「広告」という場所に掲載されます。
3.Facebookインスタント記事
iPhoneデバイスおよびAndroidデバイスで表示されるフォーマットです。
投稿すると、通常の記事と同じように記事へのリンクがシェアされます。
4.Facebook Marketplace
利用者がモバイルのFacebookアプリを使って、Marketplaceでショッピングをしているときに表示される広告です。
広告をクリックするとウェブサイトやアプリに移動できるオプションがついています。
また、画像の配置は商品、サービスにあったレイアウトに変更が可能です。
5.Facebookストーリーズ
縦型のフルスクリーン広告で、5秒間、利用者がスワイプするまで表示されます。
画像やスタンプ、絵文字だけでなく、撮影アプリを使って撮った画像や動画も組み込むことができます。
ストーリーズの投稿の間に表示される広告で、24時間経っても消えません。
6.Facebook上の検索結果
Facebook、Marketplaceの上にある、検索画面で検索をするとそのキーワードに関連したページが表示されます。その中に、同じレイアウトで表示される広告です。
7.Audience Network
何千ものモバイルアプリで表示され、毎月10億人以上に広告が表示されます。
Audience Networkの正確な配信先を、Facebookは公開していないのですが、
国内では誰もがしってるニュースアプリ、公式アプリ、ゲームアプリで配信されていま
②動画広告
画像より多くの情報で訴求できる動画広告は、メインテキスト、見出し、説明文、を使用することができます。
動画広告の配信される場所は、画像広告と同じです。
③カルーセル広告
複数の画像・動画に個別のURLを設定できる、カルーセル広告。
フォーマットが2種類用意されており、商品やサービスに応じて選びます。
- フィードタイプ
- ストーリータイプ
カルーセル広告でも、メインテキスト、見出し、説明文、を使用することができます。
広告の配信される場所は、画像広告、動画広告と同じ配信場所に加え、プライベートメッセージとグループメッセージを受信する場所(Messenger受信箱)にも配信されます。
④コレクション
(Facebook公式サイトより抜粋)
コレクションは、カバー画像と4点の商品画像が掲載できる広告です。
次の場所に配信されます。
- Facebookフィード
- Facebookインストリーム動画
アパレル商品のプロモーションに活用すると、いろんな角度からの商品画像を掲載できて効果的です。
広告をクリックするとインスタントエクスペリエンスが表示されます。インスタントエクスペリエンスとは、モバイルユーザーに、フルスクリーンで動画や画像を見せる仕組みのことです。
Facebookでは、以下のターゲティングが利用できます。
- 地域
- 年齢、性別
- 利用者層(学歴、ライフスタイル、子供の有無、仕事など)
- 興味関心(スポーツ、買い物、ファッション、ビジネス、交際関係など)
- 行動(文化、旅行、購入行動、記念日など)
- 類似オーディエンス
- つながり(いいね!をした人、その友達など)
- カスタマーファイル(メールアドレスや電話番号を照合する)
- ウェブサイトのトラフィック(サイトに訪れた人)
- アプリアクティビティ(アプリをインストールした人、現在アプリを使用中の人)
- オフラインアクティビティ(実店舗に来た人、オフラインでアクションをした人)
- エンゲージメント(FacebookやInstagramでアクションをした、広告を開いたなど)
ウェブサイトのトラフィックを活用し、作成したオーディエンスでリターゲティングすることも可能です。
Instagram広告(インスタグラム広告)
Instagram広告は、Facebookと同じ広告管理画面から入稿することができます。
画像、動画、説明文が使用できます。
①Instagramフィード
(Instagram公式ページより抜粋)
Instagram上にある、ユーザーが投稿するタイムラインに掲載されます。
②Instagramストーリーズ
Instagramトップページの、ストーリーズを再生中に表示されます。
24時間で消える、15秒の動画投稿ができる広告で、スマートフォンの画面全体に表示されます。
③Instagram発見タブ
発見タブは、投稿をタップし、スクロールしていくと広告が出てきます。
Instagramフィードと同じ場所に表示されますが、配信される仕組みが異なります。
Instagramは、Facebook広告と同じ場所から配信できるということもあり、
- カルーセル広告
- コレクション広告
も利用できます。
主に若い世代に多く活用されていることから、Facebookとターゲティングを分けて利用しても効果的です。
ターゲティングは、Facebook広告と同じ設定が利用できます。
Twitter広告(ツイッター広告)
Twitter広告は、主に4種類の広告があります。
①プロモ広告
Twitterの投稿画面に表示されます。
通常のツイートと同じように、いいね!やリツイート、返信が可能です。
画像、動画を使用したり、テキストだけでの訴求もできます。
②フォロワー獲得広告
タイムライン、プロフィールページ、検索結果ページの [おすすめユーザー] ボックスに通常のツイートと同じように表示されます。
主にフォロワーを増やす目的で利用されます。
③Twitter Amplify
誰もがよく見る人気テレビ番組、メジャーなスポーツチーム、報道機関など、200以上の良質コンテンツが本編に入る前に表示されます。
④Twitterテイクオーバー
タイムラインテイクオーバーと、トレンドテイクオーバーの2種類があります。
タイムラインテイクオーバーは、1日の始まりに一番上に表示される広告です。
トレンドテイクオーバーは、トレンド地域に住む対象者全員に対し「# 話題を検索」の場所に表示されます。
この他にも、以下があります。
- 投票、カンバセーションボタン
- ブランド絵文字やブランド通知
- Twitterライブ
Twitter広告のターゲティングは、以下になります。
- オーディエンス配信(地域、年齢、性別、言語、端末によるターゲティング)
- 会話ターゲティング(特定のトピックについて会話があった利用者に配信)
- イベントターゲティング(あるイベントに興味がある、参加した人に配信)
- エンゲージメントした利用者(ツイートにエンゲージメントしたユーザーに配信)
- キーワードターゲティング(特定のキーワードについてツイート、検索、エンゲージメントがあったユーザーに配信)
- 映画とテレビ番組(あるテレビ番組や映画へのツイート、反応があったユーザーに配信)
- 興味関心(25のカテゴリーと350種類のサブトピックから選定)
- フォロワーが似ているアカウント(アカウントのフォロワーとよく似た傾向があるユーザーに配信)
- カスタムオーディエンス(リストを使用したり、サイトに訪問したユーザー、特定のアクションをしたユーザーに配信)
LINE広告(ライン広告)
LINE広告は、メッセージアプリ・LINE上で表示できる広告です。
LINEで提供している様々なサービスで配信できます。
①トークリスト
トーク画面の一番上に表示される広告です。
タップすると広告出稿主のページへ移動します。
②LINE NEWS
LINE NEWSに通常のニュースと同じフォーマットで掲載されます。
広告には、「広告」という表示が記載されますが、見た目は全く同じです。
③タイムライン
タイムラインでは、自分や友人、登録している公式アカウントの最新情報が見れます。その中に「Sponsord」とついているものが、タイムライン広告です。
④LINEマンガ
無料の漫画アプリ、LINEマンガに配信されます。アプリをダウンロードしているユーザー数は、2,300万以上。国内ではトップクラスのユーザー数を抱える電子コミックサービスで、15~19歳が27%、20代~30代が60%を占めています。
⑤LINE BLOG
スマホに特化したブログサービス、LINE BLOGに配信されます。2,500組以上の公式ブロガーが利用中です。ブログを更新すると、自動的にタイムラインにフィードが投稿されます。20代~40代が8割です。
⑥LINEポイント
月間3.2億PVを誇るLINEポイントに、配信されます。年齢層は、40代~50代が半数以上を占めています。いくつかの指定条件をクリアすることでポイントが貯まっていくサービスです。
⑦LINEショッピング
約250社、1億点を超える商品が購入できるサービスです。25歳~34歳が39%、35歳~44歳が39%の割合です。3,000万人以上の利用者がいるこのサービスで広告を配信できます。
⑧友だち追加広告
LINE NEWSやタイムラインに表示され、その広告をクリックすると「友達追加」を促す表示がでます。通常の会員登録とは違い、友達追加はハードルが低く、新規顧客を獲得しやすいです。
(未認証アカウント、LINE認定セールスパートナーが開設または管理しているアカウントは対象外。認証済みアカウントでも業種によっては一部掲載できない)
LINE広告のオーディエンスは次の3つです。
- LINEデモグラフィックデータ配信(年齢や地域、興味関心に基づいて作られるオーディエンス)
- オーディエンス配信(特定のサイトを訪問したユーザーへのリターゲティング、何かのアクションをした人をリスト化し、ターゲティング)
- 類似配信(利用したオーディエンスに似たユーザーに配信する)
配信するSNSを決めるポイントとは?
(各SNSの利用者数と特徴)
月間利用者数 | 利用者の特徴 | 期待できる効果・サービス | |
Facebook広告 | 2,600万人 | 企業が利用することが多い | 企業のブランディング、実店舗への誘導 |
Instagram広告 | 3,300万人 | 10代、20代の女性が多い | ビジュアル重視のサービスには有効 |
Twitter広告 | 4,500万人 | 10代~30代の利用者が多い | リツイートによる拡散力を活用できる |
LINE広告 | 8,600万人 | 幅広い年代に利用されている | 友だち追加広告では、新規顧客を獲得しやすい書籍に関するサービスではLINEマンガの活用が有効 |
参照
https://ecnomikata.com/column/26944/
利用者の特徴を把握し、自社に合ったSNSを選びたいですね。
詳細なターゲティングが可能なSNS広告はリストの取得にも効果的です。
取得したリストを活用し、別広告のターゲティングとして2次利用する方法も考えられます。
広告の配信先は目的から考えよう
これまで4つのSNSで利用できるフォーマットやオーディエンスを紹介してきました。成果を出すコツは目的から媒体を選ぶことです。
多くの企業が、SNS広告を有効活用し、成果を上げています。
各SNS広告の活用法をよく理解し、自社の売上戦略に役立てていきましょう。
弊社LUCYでは、リフォーム・住宅・建築業界を中心にSNS広告運用をしています。SNS広告で少しでもお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。