【無料ツール紹介】SEO競合調査方法について|6つの見るべきポイントを解説
デジタルマーケティング2021/5/31
目次
- 競合のSEO状況を調べて自社サイトを改善したい
- 無料ツールだけで競合分析したい
- そもそもSEOで見るべきポイントがわからないから入りたい
これからWEBサイトを立ち上げる方も、既に立ち上げている方もSEO対策には注意していると思います。
この記事では、SEO初心者向けに無料ツールだけでもできるSEOの競合分析方法について解説します。
SEOで見るべき6つのポイント
SEOの見るべきポイントは膨大にありますが、この記事では特に重要な6つの指標について解説します。
- 1.サイトタイトル+ディスクリプション
- 2.サイト流入数
- 3.ページ(コンテンツ)数
- 4.被リンク数
- 5.ドメイン(サイト)パワー
- 6.流入キーワード
1.サイトタイトル+ディスクリプション
競合調査をする際に競合の業種は当然すぐに理解できますが、具体的に何に力を入れているかまではパッとみただけだと分からないことがあります。
例えば不動産会社であれば、新築販売、中古マンション販売、投資物件の販売、首都圏に特化した不動産販売などの各社の強みがあると思います。
競合と思っている企業が本当に競合なのかを再度調査する必要があります。
そうした1番の強みはサイトのタイトル及びディスクリプションに記載されていることが多いため、まず状況を確認すると分析しやすいでしょう。
(使用するツール)
「SEO META in 1 CLICK」はGoogleの拡張機能(アドオン)として使用可能です。他にもリサーチできるツールはありますが、このツールが1番見やすいのでおすすめです。しかも拡張機能なので、ボタン一つで素早く調べられるのも嬉しい点です。
Google Chrome上で検索対象のURLドメインを開いた状態で「SEO META in 1 CLICK」のアドオンボタンを押せば調査完了です。
以下は「SUMO(スーモ)」で調べた際の調査結果です。
※会社によってはディスクリプションを設定していないケースがあります。
2.サイト流入数
競合サイトがどれくらい流入しているかという数字は最も気になると思います。
競合の流入数を把握することで自社の現在地を知ることでき、目指すべき数字も明確になるため確認しましょう。
また、ここでいう流入とはセッションとほぼ同義の意味合いで解説します。
- 使用するツール①:Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- 使用するツール②:similarweb(Google拡張機能版)
※実際の流入数値は1.5〜2倍程度であることが多いです。
※similarweb(Google拡張機能版)は流入数が少ないと計測できません。
上記2ツールとも以下画像のように流入数を調査することができます。どちらがおすすめというよりは両方でリサーチすると良いでしょう。
無料でも概算測定には十分使用できるのですが、測定精度が高くはない(実際の流入数と解離がある)ので両ツールの平均値を取ると良いでしょう。
また、競合の流入推移を見る中で急激な上昇や下落がないかもチェックが必要です。急激な変化がある際はGoogleのアップデートの影響もあれば、競合が何らかのSEO施策を講じた可能性があります。
(Ubersugges調査画面)
(similarweb拡張機能使用後画面)
3.ページ(コンテンツ)数
一概には言えませんが、ページ数(コンテンツ数が)が多い方がSEO的に有利になることが多いです。ここでいうページ数とは具体的にGoogleにインデックスされているページ数を指します。
競合のページ数に対して自社のページがどれくらいあるか確認しましょう。
調べる方法:「site:」検索
Googleの検索画面で競合のURLの前に「site:」と打ち込み検索してください。
具体例として「食べログ」のページ数を調べてみます。
検索画面で以下を検索します。
以下の画像の左上の数字がGoogleにインデックスされているページ数になるので、確認してみましょう。
(食べログページ数)
補足として、昨今のSEOは数より質の時代です。自社のページ数を増やすにしても、質の高い(ユーザーにとって価値のある)コンテンツ作成をこころがけましょう。
4.被リンク数
被リンクがSEOに大きな影響を与えるという話は聞いたことがあると思います。実際SEOに非常に大きな影響を与えます。
基本的に被リンクが多い方がSEOに有利に働きます。
(使用するツール)
被リンクの数はUbersuggest(ウーバーサジェスト)で調べることができます。
(Ubersuggest被リンク調査画面)
先ほどのページ数と同様の考え方ですが、被リンクに関しても量より質が求められます。一昔前のSEOならまだしも、現在で質の低い被リンクをSEO業者から購入するということはやめましょう。
5.ドメイン(サイト)パワー
ドメインパワー(サイトパワー)とは簡単に説明するとサイトの持つ「信頼(用)性」です。サイトの信頼性は高ければ高いに越したことはありません。
サイトの信頼性は会社の信頼性とほぼイコールになることが多いです。
※コンテンツを充実させれば、中小企業であってもドメインパワーをあげることは可能です。
例えば、上場企業A社とベンチャー企業B社があるとします。全く同じ内容コンテンツをWEB上に同時アップロードするとドメインパワー(信頼性)の高いA社の方が上位表示されやすいです。
しかし、ドメインパワーという指標はGoogleが公式に出しているわけではありません。外部ツールが独自のアルゴリズムでドメインパワーの数値を算出しているのです。ですが、外部ツールであっても一定の参考にすることはできますので確認してみましょう。
(使用するツール)
(Ubersuggestドメインパワー調査画面)
6.流入キーワード調査
競合サイトがどのような検索キーワードで流入を獲得しているか気になりますよね。自社と比較して幅広いSEO対策を行っている可能性もあるので必ずチェックしましょう。
(使用するツール)
SUMO(スーモ)を具体例として調べてみます。
(Ubersuggest流入キーワード調査画面)
キーワードの出現率
参考程度ですが、競合サイトのキーワード出現率を確認するのも有効です。自社の獲得したいキーワードがどれくらい出現しているか確認してみましょう。
しかし、キーワードは沢山あれば(沢山盛り込めば)良いというものではないので注意してください。
(使用するツール)
(SEOチェキキーワード出現率調査画面/スーモで調べた場合)
Ubersuggestは非常に便利な無料ツールですが、検索回数に制限があるので注意して下さい。
【中級向け】内部SEO2つのチェックポイント
ここからは中級以上向けに見るべきポイントを2つ解説します。
なぜ中級以上かというと競合のSEO課題を理解し、自社に活かそうと思ってもSEOの知見とエンジニアスキルが必要になるためです。
この記事では見るべきポイントとして理解すれば一旦問題ないでしょう。
- ページ読み込み速度・表示速度
- 全ページのタイトル
ページ読み込み速度・表示速度
最近のSEOアルゴリズムにおいてSXO(検索体験最適化)という指標が重要な要素となってきています。
SXO(検索体験最適化)のポイントはいくつもあるのですが、ページ読み込み速度・表示速度もSEOに影響する要素となります。
有名な話ですが、読み込みスピードに3秒以上かかると50%以上のユーザーがページから離脱するといわれています。
競合と比較してあまりにも表示スピードが遅い場合は注意が必要です。
(使用するツール)
「PageSpeed Insights」はGoogleの公式ツールです。
検索箇所に競合のURLを入力すれば簡単に調査することができます。
(PageSpeed Insights調査結果画面)
全ページのタイトル
大変なのは重々大変なのですが、適切なSEO対策はサイトの全ページを最適化しなければなりません。
特にSEOの影響度が高いのがページの「title(タイトル)」です。Googleが公式に明言している訳ではないですが、Googleのクローラーはまずページのタイトルを元にそのページが何について書いてあるのかを判断します。
つまり、タイトルが最適化されてないということはSEO的にマイナスです。
最適化がなされていない例
- 同じ名前のタイトルが複数存在する
- キーワードが含まれていない
- 簡潔なタイトルになっていない
- タイトルの文章が長い
..etc
(使用するツール)
上記のツールを使えば、競合サイト全ページのタイトルを全て調べることができます。競合サイトのURLを入力して検索すれば簡単にリサーチできます。
また、(SEOの影響度は低いが)ディスクリプションも全て抜き出すことができます。「Screaming Frog SEO Spider」を使用すれば競合の全ページを網羅的に調べることができるので非常に便利な無料ツールです。
競合調査結果を自社サイトに活かそう
ここまで無料ツールを使って競合サイトを分析する方法を解説しましたが、最も重要なことは自社サイトを改善することです。
SEOのアルゴリズムはめまぐるしく変化しています。SEO観点で常に自社サイトを競合より適切な状態に保ちましょう。
しかしながら無料ツールで調べられることも限界があります。LUCYでは、SEOコンサルティング、SEOコンテンツ作成などSEO対策を網羅的に対応しています。
少しでもお困りのことがあれば是非お気軽にお問い合わせください。